2019年7月 らんちゅうの育成

6月下旬からは、この時期らしい湿度が高く不快に感じる日が増えてきました。
いったんおさまっているかにみえていた二歳魚、三歳魚の産卵がふたたび盛んになり、卵だらけの飼育容器の底をスポンジでこする作業で汗だくになる毎日です。日によっては同時に2匹が産卵することもありました。

さて、今回も4月に山田芳人さんからいただいた卵から4月18日に孵化した当歳魚の現在のようすのご紹介です。

前回のご紹介から数日後に色変わりが始まりました。まだ体があまり大きくなっていないので、ずいぶん早い時期の色変わりのように感じられます。

こちらの個体もそろそろ色変わりがはじまりそうです。

前回のご紹介時よりも体が大きくなっているのはもちろんですが、こうして写真で見てみると、頭が角ばってきていることがわかります。

こちらのメスの黒の二歳魚は、あいかわらず黒いままです。同居している他のメスの産卵で飼育水の水質が悪化して、一時期調子を崩しかけましたが現在は元気に泳いでいます。


2019年6月 らんちゅうの育成

6月に入ってからは、5月後半の頃の「真夏のような暑さ」はそれほどなく、どちらかというと涼しく感じる日が多かったような気がします。そのせいか、二歳魚、三歳魚のメスたちの産卵も6月に入ってからは数回見られる程度でした。

今月ご紹介するのは、2月の本ブログでもご紹介しているこちらの二歳魚です。
昨年11月頃まで黒い部分を残していたこの二歳魚も、今では完全に黒い部分はなくなりました。2月の頃と比べて赤色が濃くなったのと、肉瘤が発達してきたため随分と全体の雰囲気が変わってきました。

この個体の2月頃(上の画像)と今月(下の画像)の頭のようすです。
こうして並べてみると、結構ちがってきていることがわかります。頭全体が白くなってきていますが、このあたりでそろそろ色は安定するのではないかと思います

じつは、このオスは体があまり大きくなっていません。調子が悪いということはないようですが、体が短いタイプでオスなので大きくなりにくいのかもしれません。

体が大きくならないといえば、こちらのオスも大きくなっていません。色は濃くなりましたが、体の大きさは兄弟魚の中でこの個体が一番小さいです。体が大きくなっている兄弟魚と比べると、その差はどんどん開いているような気がします。

さて、4月に山田芳人さんからいただいた卵から孵化した当歳魚の今月のようすです。

鱗がはっきりみえるようになり、だいぶらんちゅうらしい姿になってきました。先月までは、冷凍赤虫をカッターナイフで削って与えていました。現在は、ふつうに割って1回に5片くらい与えていますが、食べる量が日に日に増えていくのがわかります。

この当歳魚たちの体の大きさはこんな感じです。

当歳魚は冷凍赤虫をものすごい勢いで食べますが、二歳魚、三歳魚たちはあげてもそんなに喜んで食べているような気がしません。金魚も人と同じように年齢とともに好みが変わってくるようです。


2019年5月 らんちゅうの育成

今年の5月後半は30℃を超える日が何日もあり、まだ6月前だというのにすっかり真夏のようです。前回の本ブログで「4月下旬にもなると暖かい日が多くなってきました」などと呑気なことを言っていたのがなんだか遠い昔のことのようです。

5月に入ってから、二歳魚、三歳魚のメスたちが相次いで産卵を始めてしまいました。二歳魚のメスはぜんぶで三尾いて、オスに追われるのをふせぐため、メスだけで同じ飼育容器で飼育しているのですが、一度にみんな産卵して飼育水はドロドロです。飼育水を抜いてみると、飼育容器には何千という卵がびっしりと付着しています。ホースから出てくる水道水で流した程度では、この卵は流れていってくれないので、スポンジを手にもち飼育容器全体についた卵をとりのぞくのが大変でした。

前回、「日中は飼育容器の底でじっとしていることが多く、エサもあまり食べていない」とご紹介したこちらの個体。産卵したらすっきりしたのか、ふつうにスイスイと泳ぐようになり、エサも他の個体と変わらないくらいよく食べるようになりました。

あまりエサを与えすぎると、またすぐに産卵してしまうのが悩みの種です。しかし、産卵しなくなる時期までエサを減らしてやり過ごすとなると、やせてしまうのでこれも考えものです。卵を産んでしまったら、その時はあきらめて飼育容器のそうじをするしかないのかもしれません。

もう1匹の黒の個体はオスですが、この1か月の間に体が少し大きくなってきました。

頭もとてもよく出てきています。色がメスの個体よりも黒いので迫力があります。

さて、先月に山田芳人さんからいただいた卵から孵化した当歳魚の現在のようすです。

卵から稚魚がふ化したのは4月18日でしたが、数が少なかったのでずっとそのまま育てていました。

数は少なくてもこんな感じの尾開きをした魚がみられるので、成長がとても楽しみです。


尾張優魚会 弐歳会(2019年)

2019年5月12日(日曜日)、愛知県清須市にある「はるひ夢の森公園」において、山田芳人さんが会長をつとめる尾張優魚会の弐歳会が開催されました。
当日は夏を思わせような暑さで、昼頃には気温は30℃くらいまで上がりました。

審査前の会場のようすです。
出品魚は出品者自身が洗面器に入れ、そのまま審査されます。

参加者の皆さんの前で挨拶をする山田芳人さんです。

審査が終わると、らんちゅうの入った洗面器はこのように台の上に乗せられ展示されます。

今年1番に選ばられたのは会長の出品魚、つまり山田芳人さんのらんちゅうでした。
このらんちゅうは、先日山田芳人さんの飼育池を訪問させていただいた際に撮影させていただいたのと同一個体です。太さと尾の良さがとても印象的で、更紗模様の配色が良いこともあり、ひときわ目立つ存在でした。

東大関 山田 芳人(清須) ※敬称略、以下同

西大関 渡辺 敦(犬山)

立行司 山田 芳人(清須) 

東取締 小濵 照明(三重)

西取締 小濵 照明(三重)


2019年4月 らんちゅうの育成

4月も中旬がすぎ下旬にもなると暖かい日が多くなってきました。それにともないらんちゅうたちのエサを食べる量が増えて、飼育水の汚れるのが早くなってきました。

こちらはふだんあまりご紹介することのない三歳魚たちです。一番小さい左下の個体はオスで間違いありませんが、他の2匹について今ひとつはっきりしません。

こちらの黒の二歳魚は、最近頭をあげて変な泳ぎ方をするようになってしまいました。日中は飼育容器の底でじっとしていることが多く、エサもあまり食べていないようすです。内臓関係を悪くしたのかしれません。

上の黒の個体といっしょの容器で泳ぐこちらの白の個体は、体調が良いせいか最近フンタンが発達してきました。尾はやわらかすぎるのであまり見栄えがしませんが、エサを与えると真っ先に寄ってきてガツガツ食べるので、見ていて気持ちが良いです。

2月にもご紹介したこちらの素赤の個体も調子は悪くありません。

こちらの元「黒」だった個体は、少し赤が強くなってきました。それにともない頭部分の色もはっきりしてきています。白の面積が増えてきているので、もしかすると、最終的にはほとんど頭は白になってしまうのかもしれません。

撮影中、黒のオスが赤のメスのお腹をさかんにつっつく動作を繰り返していました。この赤の個体は卵を持っていて、この撮影の翌日には産卵しました。他にも2〜3匹のメスが同時に卵を産んでしまい、飼育水はどろどろで泡だらけです。そのままにしておくことはできないので、水をぬいて容器にびっしりついた卵をスポンジで洗い流し、新しい水と入れ換えました。

先日、毎年送っていただいている山田芳人さんのらんちゅうの卵が届きました。


卵は無事孵化しました。今年も当歳魚の成長のようすを本ブログでご紹介していきたいと思います。