2018年6月 山田芳人さんのらんちゅう飼育

先日、今年初めて山田芳人さんのらんちゅう飼育池を訪問させていただきましたので、そのようすをご紹介します。今回は当歳魚を中心に撮影させていただきました。

すでに色変わりを終えたちょっと大きめの当歳魚たち。水面に浮いている水草は、ミジンコを採ってきたときにいっしょにくっついてきて、それが育ったものだとか。水を変えたばかりで透明なので、とても涼しげな感じがします。

以前伺った際にはなかった2階だての飼育容器でも当歳魚が飼育されていました。よく見てみると、台になっているのはガラス水槽用のもののようです。

こちらは、色変わり前のちょっと小さめの当歳魚が泳ぐFRP製の飼育容器です。こうして引いてみると、どこにらんちゅうが泳いでいるのかよくわかりません。どこにいるのかというと…

当歳魚たちは、この魚溜まりの付近に集まっていました。思ったよりもかなりたくさんいるようです。

今回も洗面器に入れて撮影させていただくことにしました。撮影用のらんちゅうを選んでいる山田芳人さんです。



二歳魚も3匹撮影させていただきました。いずれも昨年12月にもご紹介している個体ですので、そのときの写真と比較するとちがいがよくわかります。3番目の更紗の個体は、背中を少しケガして鱗がはがれています。


山田芳人さんはサボテンもお好きとのことで、かなり以前から飼育池の一角には鉢を並べ、ひそかに(?)楽しまれています。


2018年6月 らんちゅうの育成

今月も4月10日頃に孵化した稚魚たちのようすをご紹介します。

現在の当歳魚たちの数は60匹になりました。先々週まではなかなか数を減らせない状況が続いていましたが、先週に入ってから急に個体ごとの良い悪いがはっきりしてきました。あれだけよく開いていた尾ビレが、時間の経過とともに支えきれなくなくなってくるのか、しぼんだようになってしまう個体が増えてきたのです。

今年は、一番目の選別の際にこれまでにはなかった失敗をしてしまいました。水換えの際にすべて新しい水にしてしまったことで稚魚たちが体調を崩し、成長が遅くなってしまったのです。これは、現在でも影響が残っていて、当歳魚たちの成長のペースは以来ずっと遅れたままです。昨年まで注意できていたことが、今年はすっかり忘れていたというのは、やはり「油断していた」ということなのでしょう。今年、山田芳人さんからいただいた卵の稚魚は尾の開きがとてもよかっただけに、よいコンディションを保てなかったのは非常に残念です。

80リットルのプラ舟に収容している当歳魚は15匹です。当歳魚のサイズが小さ目なので、これだとちょっと少ない気もしますが、一週間もすればちょうど良いくらいになると思います。もう一つ80リットルの容器があり、こちらにも15匹収容しています。残りは150リットル容器に30匹で飼育しています。

じつは、150リットルの容器で泳がせている稚魚の方がよく育ちます。80リットル容器と150リットルの容器では水量はおよそ倍なので、当歳魚の数も倍の数を収容するようにしていました。なので、与える餌の量も倍にしていますが、それでも150リットル容器の方が成長の具合が良いのです。当歳魚の数は、ある程度数がいたほうが競うように餌を食べるので良いとか、広さがあって運動量がちがうことが成長に影響与えている、などが要因として考えられますが、容器の大きさと数は変えられないので、週ごとに収容する容器をローテーションさせるようにして成長のちがいが少なくなるようにしています。


山田芳人さんからは、今回も「肉瘤が出る系統ですよ」と聞いていましたが、こうして見るとすでにけっこう肉瘤は出てきているようです。

ところで、三歳魚の産卵がまだ続いていて困っています。飼育場所の温度が産卵にちょうど良いくらいのせいなのでしょうか。でも、二歳魚の方の産卵はすでに終わっています。三歳魚は体が大きいので、産む卵の数もかなりのものです。産卵すると飼育水は泡だらけになり白濁しますので、飼育水を抜いて容器に着いた卵をすべて洗い落とし、新しい水と交換するしかありません。

こちらは二歳魚です。少し前に体調を崩しかけたことがあり、その際に餌を切りました。現在は復調していますが、ふたたび体調を崩してしまうことを恐れて、あまり餌を多く与えられないでいます。二歳魚としてはかなり小さ目なので、できればもう少し体を大きくできればと思っています。